恐怖のメロディ (1971) : Play Misty for Me

『恐怖のメロディ』(きょうふのメロディ、Play Misty for Me「『ミスティ』をかけて」)は、1971年のアメリカ合衆国のサイコスリラー映画。クリント・イーストウッドの監督によるサスペンス映画である。また、この作品に使われている「ミスティ」(Misty)は、ジャズ・ピアニストのエロール・ガーナーによって1954年に作曲されたバラードである。

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Play Misty for Me (1971) / 恐怖のメロディのあらすじ

デイブ(クリント・イーストウッド)はKRMLラジオのスターDJだった。恋人トビーが突然、デイブの前から姿を消す。デイブの放送が始まると、決まった時間に女が「ミスティ」をリクエストする。デイブがバーに行くと年増の女がいた。バーテンのマーフィーとゲームを始めると女が乗り出してくる。女のアパートに行くと、イブリン(ジェシカ・ウォルター)といい、「ミスティ」をリクエストしていた女で「一晩限りの愛でいい」という。しかし、勝手に彼の部屋に押しかけるようになる。

数日後、デイブは町に戻ってきたトビーと再会し、お互いの愛を確認する。だがイブリンは激しくデイブに迫り、マーフィーや相棒のアル・モンテアルでは防ぎきれなくなったため、別れ話を持ちかけるが、彼女の異常さは頂点に達する。トビーと海岸で遊んだ日の夜、アパートにイブリンが飛び込んできて、浴室で自ら手首を切る。一晩彼女を泊めることにしたが、翌朝、イブリンの姿はなかった。デイブがトビーにすべて打ち明けて帰宅すると、お手伝いのバーディが瀕死の重傷を負っていて、傍らには放心状態のイブリンがいた。
彼女は病院へ送られ、しばらく平穏な日が続き、トビーとジャズ祭に行った。トビーは今一緒に住んでいるマドリンが引っ越し、交替でアナベルという娘が来ることになったという。ある夜、本番中にイブリンから電話で、病気が治り、ハワイに行くことに決まったから、その前に「ミスティ」をかけてくれという。次の日、デイブは昨夜イブリンが口ずさんだ詩エドガー・アラン・ポー「アナベル・リー」を思い出した。トビーの新しい同居人はアナベルといっていたではないか?トビーにかけると、受話器から流れる声は間違いなくイブリンだ。放送局を飛びだし、トビーの家に駆け込んだデイブが目撃したものは、トビーの保護を依頼していたマッカラム刑事がハサミのひと突きで即死するところだった。トビーの恐怖に満ちた悲鳴が聞こえ、デイブは闇の中へ突っ込んでいくと、ロープで縛られたトビーがいた。その瞬間、背後からナイフを手にしたイブリンが躍りかかる。女の力とは思えないすさまじいイブリンの攻撃だったが、乱闘の末、彼女はベランダから断崖下の海へ落ちていった。

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